○闘ってこそ展望が開ける。緊雇対で最初から船主側に妥協して組織の衰退を招いた海員組合。今、闘わない(闘えない?)連合は自民党にすり寄っているようだが、同じ運命か? 現場労働者の要求を勝ち取ることができる真の労働運動が求められる。(Y)
○人類は、なぜ、ロシアのプーチン大統領のような常軌を逸した独裁者の出現に、なす術も無く大きな戦争に巻き込まれていくのでしょうか? 狂った愚かな指導者に異を唱える政治家も、有識者もいない国家の存在こそ、憂慮すべき事態だと思います‼(K)
○国連が機能しない。ウクライナの悲惨な状況、命からがら逃げ惑う母親と子供たち、高齢者など、あまりにむごい。戦争を止める術がない狂気のトップ、プーチンに鉄槌を下せるのは、ロシア国民しかないか。(Ⅿ)
○入船で着岸中のケープサイズの本船で全員外国人の乗組員と時々仕事をする。津波来襲時に本船上で何ができるかを考える機会も多い。11年前の東日本大震災の津波に遭遇した船長の寄稿は生々しく貴重だ。(J)
○自衛艦おおすみと釣船の衝突事故。自衛艦に落ち度ナシと広島高裁。この判決が確定すれば「海の衝突に10対0はない」という海上衝突予防法の予防法たる精神が損なわれ、今後の海上実務、海難審判に悪影響必至。今号は紙数の都合で「船員にこだわる物言い」は休みます。(T)


羅針盤 第36号  2022年3月20日発行
発行責任者: 羅針盤を発行する会 竹中正陽(たけなかまさはる)
連絡先住所: 千葉県市川市国府台1の9の42 竹中方
〒272-0827、電話・FAX 047・375・0789
メールアドレス: rashinban7@gmail.com
郵貯振替口座 : 00130-6-322259
郵貯口座:店番058-普通5091919
◇会費:年3000円(本誌郵送含む)。本誌の郵送のみ希望される方は1回につき実費としてカンパ500円(切手可)をお願いします。


羅針盤発刊にあたって
 働く人々にとって受難の時代を迎え、海上で働く者はより大きな波に
飲み込まれようとしている。
 遠洋・沖合漁業の廃業や減船、沿海・内航の倒産、劣悪な労働環境、
長時間労働、外航では日本人船員の乗らない船舶が急増し、海と船員を
取り巻く社会そのものが崩壊の危機に向かっている。
 こうしたなかで海員組合は、現場船員から遠ざかり、海上労働運動の
原点を見失っているのではないかと危惧する。
現状を憂え、船員社会の再生を願う仲間は全国に散在しているが、互
いに語り合う場は少ない。
 船員社会の再生と海上労働運動の復権を願い、ここに「羅針盤」を発
刊する。情報を交換し、思想、信条の違いを超えて自由に意見を闘わせ、
共に考える場としたい。海上で働く人々が、荒波を乗り切るための一助
になれば幸いである。
 現場船員や海事関係で働く方々の積極的な投稿をお願いする。
2009年11月1日           羅針盤を発行する会