先の太平洋戦争では、6万463人の民間船員が戦死した。しかし、この中に朝鮮半島出身者が2621人含まれていることはほとんど知られていない。この数字は、戦後の昭和21年に設置された経済安定本部(初代総裁は吉田茂首相)の調査で明らかにされた。
 内訳は全羅南道843人、慶尚南道629人、慶尚北道348人、京幾道138人、忠清南道100人.全羅北道73人、黄海道51人、はむ鏡南道50人、忠清北道48人、釜山府43人、平安南道37人、平安北道34人、京城府24人、その他の地域150人、出身地不明53人で、名前も明らかになっている。最近話題となっている韓国の徴用工問題と同様の問題が船員の場合にもあったことが分かる。

2019.3.20 第27号掲載