羅針盤 第38号(2022.11.10)

   目  次
内航おしゃべり広場 ⑮ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内航船員

漫画・内航おしゃべり日記 その6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・トーヤク 


新防衛大綱・船員予備自衛官制度 民間フェリー6隻体制へ ・・・・・・ 竹中 正陽


船員働き方改革の問題点 その1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 編 集 部 


知床遊覧船沈没事故、行政の責任 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・高橋 二朗


産業別労働運動を追い求めて4(最終回)・・・・・・・・・・・・・・柿山  朗


ビキニ水爆被災船員、裁判の経過
        労災訴訟と補償請求が分離されて再開 ・・・・・・・・ 編 集 部


船員にこだわる物言い 商船船員を魅力あるものにするために22(最終回)
・・・・・・・・ 雨宮 洋司
会計報告・編集後記

(表紙漫画・故中山かおるさん「海に笑いの波が立つ」1982年発行より)

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rashinban38

羅針盤   第37号 2022.7.10

    目  次
内航おしゃべり広場 ⑭ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内航船員

漫画・内航おしゃべり日記 その5 ・・・・・・・・・・・・・・・・トーヤク 

インタビュー  コロナ下のカーフェリーの状況 ・・・・・・・・カーフェリー船長

インタビュー   ルールに締め付けられる船内組合・職場委員への期待度ゼロ
                     ・・・・・・・・・ 外航船長


産業別労働運動を追い求めて3 -産別労組の団結権- ・・・・・・・ 柿山  朗


座談会 自衛艦おおすみ事件、高裁判決の問題点
     ・・・・・・・・・大内要三・飯嶋雄二・柿山 朗・高橋二朗・竹中正陽


船員にこだわる物言い 商船船員を魅力あるものにするために21・・・・ 雨宮 洋司


編集後記

(表紙漫画・故中山かおるさん 1991年作)

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rashinban37

投稿「知床観光船の沈没、監督官庁の責任は??」

 知床半島沖合で観光船(長さ19m、幅4m、19トン)が乗員乗客26名を乗せて沈没した。
確かに事故の原因がこの会社や船長の安全を無視した運航にあったことは間違いない。
 しかし、一方で会社の運航管理規程を許可し、安全運航を指導する責任が行政の国交省にある。
事故の3日前に国交省の代行機関の「日本小型船舶検査機構」が中検を実施していた。
 無線/衛星/携帯のどれかで常に交信できる義務があるが、無線アンテナは破損して使用できなかった。また、事故海域では携帯がつながりにくいことは地元の検査官も知っていたはずなのに携帯でOKした。GPSも修理中とのことで検査時になかった。
 会社は修理済だといっているが、船体の右舷船首部に喫水線に至る亀裂があった。もし検査のとき左舷付けで係留していれば、ボートを出すなどして右舷側の検査も実施しなければならないが、果たして亀裂箇所を検査したのだろうか? 検査をしなった可能性も高い。
 このようなことから、事故の原因は、船を監督する行政にもあると思う。(元航海士)

投稿「元5000キロ積みタンカー機関士 」

 以前こちらに投稿した者です。投稿後、次の休暇で退職しました。理由は、長期乗船が続いたからです。退職後は、黒船や貨物船に乗りましたが、どちらも人間関係が悪く退職しました。いずれの会社も人が居なく、乗船が長くなり、船内の雰囲気は悪かったです。
 現在は、知人の紹介で700トンクラスの白船に乗っています。2ヶ月の乗船で休暇は来ますし、メンバーは固定で船の雰囲気もいいです。ただどうしても荷役がメインなので大型船のようなエンジンの整備が無いのが少し残念ですが、これからこの会社で頑張っていきたいと思います。
 改めて休暇と人間関係はは大事だなと思いました。

羅針盤 第36号 2022.3.20

    目  次


内航おしゃべり広場 ⑬ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内航船員


漫画・内航おしゃべり日記 その4 ・・・・・・・・・・・・・・・・ トーヤク

「おおすみ事件」高裁不当判決、最高裁へ ・・・・・・・・・・・・・大内 要三

モーリシャス WAKASHIO事故、その後(2) ・・・・・・・・編 集 部

東日本大震災時の仙台港緊急脱出
  取り返しのつかない後悔、「たら・れば」の数々 ・・・・・・・ 草崎真古刀

緊急雇用対策を振り返って その5
  緊雇対で中小労船社はつぶされた ・・・・・・・・・・・・・・・・山口 喜春

羅針盤を発行する会との出会い・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 官庁船勤務船員

産業別労働運動を追い求めて2 -石井英明氏の足跡から- ・・・・・・・ 柿山  朗

「日本の船員と海運のあゆみ」購入案内

編集後記

(表紙漫画・故中山かおるさん「海に笑いの波が立つ」1982年発行より)

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rashinban36

【投稿】羅針盤を発行する会との出会い

【投稿】羅針盤を発行する会との出会い

官庁船勤務船員

 私は、外航や内航船員の経験も無く、投稿するような立場にはないのですが、官庁での約30年に及ぶ海上生活を経験して感じたことを述べさせていただきます。
 私は某商船学校を中退後、官庁船勤務をしており、間もなく還暦退職となる者です。
 商船学校を中退しても、学校で教鞭を執り苦労している諸先輩方の苦労を聞くうちに、雨宮先生の商船教育に関する書物と出会い、この会を知りました。
 船員は、目的地まで数時間で着く航空機と違い、目的地に着くまで、長時間、狭い空間での勤務や不規則な生活を強いられます。出入港作業では風雨にさらされ、寒い、暑い何処にも逃げ場は無く、まさに雨宮先生の言われる特殊な労働環境にあります。
 給料など賃金だけで解決するものではなく、職場への愛着や誇り、家族の支えなくして精神的に持たない職場だと思います。
 幸い、私は転勤異動は多いものの、官庁勤務なので、定期的に陸上勤務を経験しながら、国民の血税に支えられながら何不自由の無い生活をしてきました。
 父の死に目には会えず、作業中の負傷等など決して順風満帆ではありませんでしたが、何とかやってこれたのは、その根底には、商船学校の寮生活で味わった理不尽な生活の日々の経験のお蔭で、不平不満を言わずに黙々と働く、事なかれ主義を貫いてきたからだと思います。
 もし、一般商船で勤務していたらどんな人生を歩んでいたのかと思うと、日々、物思いにふけることが多くなりました。
 日本の経済を支えているのは船員であり、その様な船員の抱える苦悩を語り合う場が、この会の果たす役割と考えます。
 大手の船会社を除き、福利厚生とは無縁な職場環境にある船員は、モノ化されています。
 昔に比べれば自動化が進み、少人数での運航は可能になっていますが、結果的に個人への負担は増すばかりで、高齢化で増々、健康面、精神面への負担は急増しているようです。
 農業、漁業、建築現場や医療現場を支えているのも外国人労働者です。
 made in Japanの船員教育を受けた外国人船員が現場に増えてくるでしょう。
 しかし、狭い船内での協同作業、共同生活をするうえでの人間性、人格を養うことも人材教育の重要な柱と考えます。
 振り返ると理屈ではなく、目配り、気配り、気遣い、自己完結などやはり、これは商船学校の寮生活で培われたものも少なくありません。
 「衣食住足りて礼節を知る」と言う諺通り、衣食住の保障が無ければ、安心して職務に専念できませんし、技量、人格の向上も望めません。船員と言う職業を全うするうえでは、損得だけではなく、肉体的、精神的苦痛を強いられる職場環境を克服するための船員としての心構えと同様に、船員を雇用する会社の支援が不可欠であり、まさに車の両輪と言っても過言ではないと思います。
 コロナ禍、燃料高騰で内航船員の置かれた労働環境は悪化する一方かと思います。
教育現場の同志と協力して、一人でも多くの若者が船員を志し、その職を全うできるよう支えて行こうと思います。
 最後に、今年の夏、来島海峡で沈没し、行方不明となったままの船員の方のご冥福を祈ります。