徳島合同労組オーシャン東九フェリー分会 古川卓治(甲板長)

「古川と関わった者は同罪」
 私は現在、不当解雇撤回に向け、県労働委員会で不当労働行為救済審査と地裁で地位確認訴訟を戦っています。 
 2022年、戒告処分を受けた時に安全統括管理者から、「環境の良い船を作って下さい」と言われたため、私はそれを信念に努力しました。
 その結果、一等航海士からは「他船から来た人たちは、本船は雰囲気がいいので他船へ行きたがらない、本船リピーター率ナンバーワンですよ」と聞きました。それを聞いて少しは頑張った成果があったのかなと思っていました。 
 しかし2023年6月、サロン会議で高松社長(当時)に意見した事を契機に、私を疎ましく思う会社役員らは、乗組員から私に関する情報を入手し、それを非違行為とした。
 また、会社指示なのか分からないが、職場委員が「古川甲板長と一緒に乗りたくない」という排斥署名まで行い、理由にもならない理由で、最終的に解雇されました。
 現在、乗組員に入っている噂として甲板部に対し、「古川と関わった者は同罪とし、処罰の対象とする」と流れているため、ほとんどの乗組員との連絡が取れない状況です。 
 そのため、徳島合同労組ブログにて、次のメッセージを乗組員に伝えるべく、掲載して頂きました。 

【乗組員の皆様方へ】 
 厳しい暑さの折、船務お疲れ様です。私は3年前に不当な懲戒処分(戒告)を受けました。到底納得できるような内容ではありませんでした。 
 「私らも努力し、何でも話のできる風通しの良い会社にしていこうと思います」。戒告処分を受けたときに役員らが私に言った言葉です。当時、労務部長に個人面談の実施を訴えましたが実現には至りませんでした。 
 現在において、風通しの良い会社になったのでしょうか? 
 私は2023年6月開催のサロン会議に一大決心で(不利益覚悟で)高松社長(当時)に現場乗組員の気持ちを代弁すべく意見しました。
 内容は「乗組員の退職者が続いており、この状況が続けば運航に支障が出るのではと危惧しております」と発言すると、「貴重な意見なので文書で提出して下さい」と言われました。 
 労務担当より、文書の提出先は「船舶管理部に提出」と言われ、納得できませんでしたが、指示に従いました。 その後、会社の回答は「問題ない」と言うものでしたが、それ以降も退職者は後を絶ちません。 
 2年前、海員組合に社内リークした事を契機に「社内アンケート」が実施され、その結果「乗組員の8割が労働環境の改善に向けた回答」だったと聞きました。この数字は会社が実施していた年1回のパワハラ講習では把握できなかった数字だと思います。 
 それから紆余曲折あり、徳島合同労組での団交ややり取りで、会社から「自己退職すれば退職金は保証される」と威圧されました。しかし、「乗組員に会社の体質を変えると約束しているため辞めるわけにはいかない」と断言したら乗組員を手の内の駒とし、弁明の機会を与えられないまま解雇されました。 
 私はいま、原職復帰を目指し、徳島地裁で「地位確認訴訟」と、徳島県労委による「不当労働行為救済の審査」を行っております。 
 公私混同を組織に持ち込んでいる経営側の人たちを糾弾し、風通しの良い会社にしたいと戦っておりますのでご支援のほど宜しくお願い申し上げます。 
 厳しい暑さが続きますが、くれぐれもご自愛下さい。 
(乗組員へのメッセージは以上)

会社や組合に対し、自由に何でも言える船内に!
 会社はアンケートを集めたものの、環境改善という点では何にも変わっておらず、船内は不満だらけ。私も憤りを覚えました。
 以前、ある船長に「君が歳いって会社を変えようとする気持ちは分かるけど、人事の事には口出しできない」と言われました。 
 会社は平然と人事権の濫用を行います。以前、労務担当が船長に忖度し、好みの乗組員を1船に集めた結果、役職の順列が入れ替わり乗組員から不満が噴出したことがありました。
 また、コロナ禍でも飲み会をやめずクラスターも発生しました。陸から遠く離れ、職住一体の船内は陸上とは異なり、特殊な環境です。
 そんな海上労働者にとって、会社や組合に対し意見できる事が必要不可欠ではないでしょうか。「海上労働者の民主化」と言えば大袈裟かも知れませんが、会社の偏ったやり方に物を言う人間は排除され、居づらい雰囲気が船内に漂っています。
 そのためたくさんの乗組員が退職しています。労使関係において本音で何でも話し合える環境が理想だと思います。
 そのような環境を目指し、解雇撤回に向け今後も戦って参りますので、皆さまご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 


(2025・8・29)