社畜ジャパンのYOU・TUBEより
YOU・TUBEには、内航船の現実を意図的に隠ぺい・美化するものが溢れている。
WiFiが完備された広い個室、美味しくバラエティーに富んだ食事、肩章のあるきれいな制服をまとった優しい紳士的な上司達…等々。
騙して連れてくればよい、とでも思っているのか?見たことも聞いたこともないような美辞麗句を並べて、若者を海に誘う意図が見え見えのものもある。
そうした中、内航船の実態を最も良く反映している数少ないものとして、「社畜ジャパン」が内航業界を取り上げた配信を紹介する(原音のママ)。
海を志す若者には正確な現実を知り、今後の船員社会を自らの手で改革して貰いたい。スマホ等で視聴可能
(編集部)
2024年問題の助け舟?「こっちが助けて欲しい」
お疲れさまです。社畜ジャパンです。今日は、内航船はなぜ人手不足なのか、当事者の口コミを紹介します。
口コミ1
知り合いの船長さんから「誰か若い子いない?」と聞かれて手取り35~37万円の求人票を託された。これぐらい内航船員はガチの人手不足。ちなみに求人票のコピーを渡してきた船長さんは、代替要員がいなくて9カ月乗船中っていうレベル。
ただ食うや食わず、生活費に追われ、深夜まで残業、どうかすりゃ泊まり込みで、残業代ゼロ。こんな人は是非内航船員を目指して頂きたい。給料とは別に食料金が支給されて家賃ゼロ、通勤ラッシュ無し。3カ月くらい家に帰れないが、夢の30連休で、もちろん休み中でも給料は出る。
口コミ2
銀行員から航海士になった。簡単に言えばデカい船で全国に荷物を運ぶ仕事で船の操作や整備諸々やる。3カ月働いて1カ月まるまる休み、少なくても3日に1日は荷物の積み下ろしで陸に上がるし、当然休みもある。
航海士にしたのは、超絶人手不足の業界で給料もいいし、1カ月の休みがもらえるから。ただ閉鎖空間だから対人スキルと対ストレススキルは必須。
命の危険を感じたこと?船を陸につなぐ太いロープがある。それがブチ切れて蛇のようにムチ打って当たった鉄の柱を凹ませたのを見たときだな。それが人間だったら真っ二つだった。
口コミ3
内航船の石油タンカー内部で備蓄タンクの清掃をしています。引火性危険物を積むタンカーです。気化したガソリンがあるタンク内に電気を流して、もし漏電などで火花が散ると爆発の危険があります。
そのため固定の照明などは絶対にNGです。配管にガスフリーファンという巨大な換気扇がつながっており清掃前は必ず換気をしないとダメ。
もちろんタンクに入る前に酸素濃度測定と可燃性ガス検査を行ってから清掃作業をしています。酸素濃度を計測しないでいきなり入ると1人倒れたら芋づる式で酸欠で事故死しますからね。
口コミ4
唐津市にある船員の養成学校で働いています。学校に寄せられた求人票が廊下の奥まで続いています。物流2024年問題を受けて、今内航船の需要が高まっていますが、とにかく業界には人手が足りません。
業界全体で人が足りないということは、実は我々学校の教員も足りていない状況なのです。学生の定員を増やすべく努力してはいるんですけれども増えていかないのが現状。さらに要望が増えるのは実感として理解していますが、需要に追いつかないのが現状です。
会社からは、とにかく人が欲しいの声がこだましています。
口コミ5
内航船は最悪の船長に当たる場合があるから結構博打。やっぱり思いっきり上から目線の人はいる。その人は船長職をしているので乗組員は我慢して乗っている。
ただ何らかの理由をつけて途中下船して二度と乗らない。やはりセクハラ・パワハラ・モラハラを上司がやると船内の空気が気まず過ぎる。
組合船以外ブラックが多い。砂、砂利、石材等の工事用資材を輸送するガット船かつ個人船は乗らない方が良い。基本的にオーナー船長はダメよ。あと機関長の人柄で辞める人も多い。
口コミ6
8年間乗船勤務、今は船会社の陸勤をしており、運航管理および採用担当もしていました。
数十年前みたいに陸上の給料の2~3倍位貰えていた時ならまだしも、今の給料体系、労働環境では厳しいです。特に若い人は船に乗ってくれません。
新卒の定期採用も行っておりますが退職する船員の穴を埋められません。船会社の採用担当も連日電話しても人が集まらず、船員不足で相当厳しいと嘆いています。
船員に困らないのは、官庁もしくは一部の大手船会社のみだと思います。まぁ氷河期世代には良いかもしれませんが。
口コミ7
船員の事故率は高い。
コンテナに挟まれて圧死、また木材を積み出す作業の準備のため船倉内に立ち入った作業者2名が酸素欠乏症で倒れるという事故もあった。木材が航海中に酸素を吸って船倉内の酸素がなくなったことが原因。
そして雨季になると甲板で行う作業にも影響が出てくる。荷役中は雨具を着て視界の悪い中作業を進める。溶接の段取りやペンキの準備、ロープの修理など、荷役以外にも覚えることは多い。泥臭く、時には貨物タンクの中を潜って洗浄したり検査したりするといった作業着を汚す現場仕事がほとんど。
口コミ8
海員組合の加入会社であればパワハラ等が起こる確率は低いです。ただ派遣(マンニング)会社だと残念ながら起きる確率は高いと思われます。内航船員に成り手がいないのは、オペレーターや船主の考え方が昭和のままですからね。
船内の乗組員で改革するか、もしくは辞めてもよい覚悟で労務官等に直訴するしかありません。一握りの悪ぶれた上司のために人間関係が悪化する。そうすると、ベテラン・新米関係無く離職する結果となってしまい、人手不足が加速してしまいます。
口コミ9
大手の企業におんぶに抱っこの船主が一番のガン。あと、「荷主は金を払えばそれで良し」、の時代ではない。最後に困るのは荷主かもしれない。
給付金を貰うためだけに若手を雇う、育てる環境もない形だけって会社が大半だよ。給付金だってそのうちなくなるから人手不足で自滅する。他力本願型は実力のない会社だから仕方ない。
ちなみに、「港、港に女あり」は幻想。ただ、怪我人や死人が出るのを防ぐためにやむを得ず上司から「死にてえのか!コラア!殺すぞ!」、こんな支離滅裂な怒号を浴びる可能性はある。
口コミ10
非組合で総支給50万円、内航6000トンのタンカー乗り、21歳の3等航海士。まったくもって仕事に見合った給料とは思えない。
最近は求人のために若い人の給料を上げて、中堅の給料を上げずに、入社してすぐ頭打ちになる。船によるけど50~60代で頭真っ白、歯がない人ばっかり。
人手不足については、そもそも内航船という仕事を知らない人が多すぎる。関係者に船に乗っている人がいるか、漁師の町や島育ちの人以外は知らない。
口コミ11
内航船員の年収は人によってかなり違いが出ます。商船系学校卒業、商船系学校に行っていない人、途中で採用された人、年齢、船舶の用途…。
ただお金に困ることはありません。やる気と志がポイント。特殊技能を身につけた百戦錬磨の海の男となると、海上に代わりがいませんからね。
ざっくり年収を言うと、船長1000万円以上、機関長800万円以上、航海士500~800万円、機関士500~800万円、部員350~600万円。海員組合加入船であれば高い年収、非組織船であれば低い年収となります。
口コミ12
船舶はいったん事故が起きれば大変なことにつながる、特にケミカル船・油送船はそう。海技免状以外に色々な講習を受け、資格等を取得し安全運航に努めている。
それにもかかわらず荷主側は何か勘違いをしている。何かあれば一大事のはずが荷主側の考え方は安全を建前にあれもダメ、これもダメ、これは守れ…。自分の荷物を安全に輸送してくれる船舶に対し、荷物さえ積み揚げできればそれでOK。それ以外はさっさと桟橋から離れてくれと、見方によれば邪魔者扱いをされているように思える。
口コミ13
船員不足対策の組合議事録・業界紙・国交省等の方針などによる考え方は以下の通り。
①若手・女性船員の育成強化
②待遇面・休暇・居住環境の整備、食事の改善
③早期免状取得の教育
④水産高校、海員学校等の業界との定期的な情報交換
⑤荷主への運賃アップの要請
⑥組合からの船員育成のための補助
⑦活性化プロジェクト等の活動
⑧タンカー等の荷役作業、タンク掃除の陸上化への改善
ただ本質は「もっと乗組員さんを大事にして下さい」ということ。内航船員の地位向上が、外航、その他の物流機関に比べて著しく低い。
口コミ14
コロナ下の不況時であっても手取り42万円貰える仕事。額面金額なら53万円。家賃など固定費がほとんどかからないので実際の手残りはもっと多いから貯金もウハウハ。今は人手不足なので内航船員になる大チャンスです。即戦力では限界に達しています。若い力が必要です。
考え方次第では美味しい仕事で、多少環境が違うだけ。ブラック企業の薄給・激務・ニセ求人に騙された人必見です。健康な人は求人票を確認してみてはどうでしょうか。詳しくは最寄りの運輸局(海のハローワーク)へ!
口コミ15
漁船員に助けられた船会社も多いです。
ただ漁船員で4級~1級を取得して内航船に乗って船長になった人の多くは生活のためガムシャラに働く人。彼らは人のことを考える余裕のない人が多いです。これが内航船の実態であり、頭ごなしに上から目線でセクハラ・パワハラ・モラハラが多く発生しています。
海技免状はたとえ1級であっても人格までの判断はできないのが現実です。商船系の学校を出ていない人も多く、人間関係の問題に打ち勝つだけの精神力も必要です。
口コミ16
共同生活を送る船では周囲を見る力が大切。業界の人手不足に関しては海技免状など実践で働き、1年以内には6級を働きながら取れる環境作りが大切。
無資格・未経験・中途を採用せず、免状有りの即戦力を求める小さな会社はいつまでも現状は変わらない。人づくりをしない会社に未来はない。
ただ長期休暇で自分の趣味を充実させられるのは魅力。若い人がいるだけで船の雰囲気は活気づく。物資輸送は生活を背負うやりがいのある仕事なので未来の海運業を担う人が増えてほしい。
口コミ17
この業界は情報が少なすぎる。人手不足も何も、そもそもこんな業界があったんだと認知すらされていない。現在の給料は陸上の1・5倍くらい。本当に船員補充、特に急な場合ができず、一時停船するという事態がいっぱい起こっている。
あと、船の最高責任者なのに石油ターミナルの桟橋では、桟橋職員の若造に偉そうに言われたりする。天気を考えながら決めた航海計画を船乗り経験もない配船担当者に、「なんで走れないの?」と言われる。色々問題点はあるが、健全な船内環境づくりには、まず船内WiFi環境の整備が必至。
口コミ18
環境は違いますが考え方次第ではおいしい仕事。ここは島国日本なので船舶がなくなることはあり得ません。
昔の船乗りとは違い安心安全を優先しています。今がチャンス!何歳からでも成れます。資格なしでも成れます。中卒で大丈夫です。要はやる気と志です。30代で6級海技士養成課程の勉強をしている人もいます。日本の物流の底力を担っているのは船員です。
また料理ができる人は有望です。超有名ホテルで非正規、年収250万円で10年働いていた人も活躍しています。
口コミ19
モーダルシフトしようにもシフトする先がもっと人手不足。トラック業界も真っ青になるぐらいの人手不足なのに、モーダルシフトなんか無力。
ちなみに大手フェリー会社は十分人手が足りている。大手フェリー会社への就職は非常に厳しい。商船高専でも厳しめ。それに仮に入れても部員であり、職員は有名大卒または商船高専の優秀者が中心。求人が来ているのはブラックな内航貨物船社、小さいフェリー会社、漁船に過ぎない
口コミ20
拘束時間が異常に長い上に勤務時間も不規則、体力仕事、閉鎖空間なので逃げ場がない。数カ月以上海の上に拘束されることに耐えられる人はそんなにいない。屈強な海上自衛隊・海上保安官でも逃げ出す人は多い。
あと、どういう仕事でその業界がどういう立ち位置なのか分からない、誰も知らないから成り手がいないのは大きい。加えて人手不足は現場職を「単純職」だの「ブルーカラー」だの見下してきた世間のせいでもある。
内航船は70歳を超えた船員だらけ、90歳の船長もいる。2024年問題の助け船?むしろこちらを助けて欲しい。
以上が内航船はなぜ人手不足なのか?当事者の口コミでした。皆さんどう思われましたか?是非感想をコメントで教えて下さい
以上が内航船はなぜ人手不足なのか?当事者の口コミでした。皆さんどう思われましたか?是非感想をコメントで教えてください。
(2024.5.5配信より)
