「海」の視点から社会と国を考える

 本誌連載の「船員にこだわる物言い」著者のライフワークとも言える書。
 海運や漁業、海岸・港湾土木事業や海洋資源の探索、海洋レジャーの拠点となる「みなと」には、ハード・ソフト両面の技術と技能を集結させ、船と人間が安全・安心に利用できるターミナルであることが求められる。
 本書はこのような観点から、日本の「みなと」が抱える港湾施設や商船教育の問題に「商船学」の見地からアプローチした。富山新港など北陸諸港湾の特徴や産業の創造、共生社会における「みなとまち」作りの提言まで、多角的な視点で日本の「みなと」を考察した21世紀の港湾論。
【著者経歴】東京水産大学漁業学科中退、東京商船大学航海学科卒業、川崎汽船航海士・航海訓練所教官を経て富山商船高専教授、富山大学教育学部教授、同学部附属小学校校長。

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