○多くの犠牲者を出した知床遊覧船KAZUⅠの海難事故。22年前の海上運送法改悪により旅客船事業の規制が緩和されて許可制から届け出制になった結果、儲け主義のド素人が参入して起こした法令違反の重大海難。安易な規制緩和で国民が犠牲になっている。(Y)
○ロシアとウクライナの船員数は合計27万人で世界の船員の15%。ロシア人は寄港地で制裁を受ける可能性があること。ウクライナ人は国内外で乗下船の手続きが難航。こうした理由からアジア船員へ代替が進む。戦争は船に乗れない船員とその家族の貧困に直結する。(I)
○無辜の命を無残に殺戮するウクライナの戦場。日本でもあってはならない凶弾。命の尊さは全人類ともに同じ。世の中が閉塞しないように言論・表現などの自由が絶対に保障されるべき、羅針盤のように。(Ⅿ)
○外航船員は入港後にコロナ禍で買物上陸すら禁止で、休暇下船まで9~10か月間も船内隔離は大問題だ。入港前の寄港地による制限があるが、空港と同様に制限を緩和できないか。そこで海員組合の出番だが。(J)
○ビキニ環礁の水爆実験で被災した船員と遺族の労災認定請求裁判が、高知から東京に移され、7月26日に公開弁論が開かれることになった。真に船員の利益、権利を守るためにあるのか、船員保険の根幹が問われる裁判だ。15時30分から、東京地裁419号法廷。(T)
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羅針盤 第37号 2022年7月10日発行
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