【訃報】武城正長さん
大阪商業大学名誉教授で、海運経済、海事法研究の第一人者である武城正長さんが、さる11月病気のため逝去された。長年にわたり会員として本会を支えて下された。享年78歳。
氏は東京商船大学航海科卒業、山下新日本汽船、広島商船高専教授を経て、大阪商業大学総合経営学部教授に。海上労働法、便宜置籍船の研究で他者の追従を許さない。近年は便宜置籍船と国家(御茶の水書房)の続編として壮大な構想に基づく日本編を執筆中だった。他に海上労働法の研究(多賀出版)等がある
2020年度会計報告 (2020.10.1~2021.9.30) | |
科 目 | 金額(円) |
収入の部(単年度) | |
会 費 (33名) | 111,000 |
カンパ (40名) | 188,020 |
郵送実費(7名) | 21,000 |
郵貯利子 | 6 |
小 計 | 320,026 |
支出の部(単年度) | |
会報用紙代 | 61,600 |
会報印刷費 | 30,000 |
通信郵送費 | 161,851 |
会議費 | 2,100 |
事務用品費 | 32,690 |
振替手数料 | 9,333 |
小 計 | 297,574 |
総 収 支 | |
単年度収支 | +22,452 |
前年度繰越 | 837,045 |
総 計 | 859,497 |
次年度繰越 | 859,497 |
編 集 後 記
◯海員組合長が健康上の理由から辞任、普通なら「激震」だが、なんとも言いようのない、いつもの闇の中か。開かれた組織は、現場からのうねりがなければ望むことはできないのか。百年河清を待たねばでは、あまりにむごい。(L)
○「台湾有事は日本の有事」だの、「敵基地攻撃能力を持て」だの、キナ臭い話がまかり通っている。日米開戦から80年、歴史から何を学んだのか。マスメディアは過去の過ちを繰り返すな。(Y)
○パワハラ自殺した夫の生前、「組合へ相談したらトヨタでは生きていけない」と言われた、とOさんの妻は悔む。総選挙直前、トヨタの組織内候補は立候補を取り下げ、自民候補を勝たせた。理由は「自民と対立の構図を終わりにしたかった」。労組無き社会への道をトヨタは歩む。(I)
○WAKASHIO座礁の原因は、携帯電話の電波を求めて意図的に島に接近させたことがはっきりした。しかし、この種の海難を防止するための直接的かつ根本的な対策は、乗組員の教育などの問題ではなく、コロナ禍で家族との密な連絡を願う船員の福利厚生の課題であろう。(J)
○本誌は、すべて手作りで、現場船員とOB、広く海運・船員関係団体に約850部を送付しています。今号は振替用紙を同封させて頂きました。読者の皆様の自由な投稿と積極的なカンパをお待ちします。(T)
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羅針盤 第35号 2021年12月10日発行
発行責任者: 羅針盤を発行する会 竹中正陽(たけなかまさはる)
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